Multica の仕組み
3 つのコア構成要素(サーバー / デーモン / AI コーディングツール)がどのように連携してエージェントの作業を実行するかを説明します。
Multica は分散型プラットフォームです。あなたが目にする Web インターフェースは表に見えている部分にすぎず、実際の作業は 3 つの構成要素が処理します。Multica サーバーはデータを保持します(ワークスペース、イシュー、メンバー、タスクキューなど)。デーモンはあなた自身のマシンで実行され、タスクを取得して AI コーディングツールを駆動します。そして AI コーディングツール(Claude Code、Codex、その他のローカル CLI)が、実際にコードを書く構成要素です。これが Multica と Linear や Jira との最大の違いです。エージェントは当社のサーバーではなく、あなたのマシンで実行されます。
3 つのコア構成要素
- Multica サーバー — あなたが目にするワークスペース、イシュー一覧、コメントスレッドは、すべてここのデータベースに保存されます。また、あなたと同僚の間でリアルタイム更新をプッシュする WebSocket ハブでもあります。エージェントのタスクは実行しません。
- デーモン — Multica CLI の一部であり、あなた自身のマシンで実行されます。起動時にローカルにインストールされた AI コーディングツールを検出し、サーバーに登録したうえで、3 秒ごとにタスクをポーリングし、15 秒ごとにハートビートを送信し始めます。
- AI コーディングツール — 次の 12 種類のうちの 1 つ(または複数を並列で): Antigravity、Claude Code、Codex、Cursor、Copilot、Gemini、Hermes、Kimi、Kiro CLI、OpenCode、OpenClaw、Pi。デーモンがタスクを取得した後は、これらのツールを使って実際の作業を行います。
ツールチェーンがローカルに留まるため、あなたの API キー、コードディレクトリ、認可されたツールは、あなたのマシン上でのみ使用されます。Multica サーバーはそのいずれも目にすることはありません。これはセルフホストでも Cloud でも同じように適用されます。
タスクのライフサイクル
最も一般的なシナリオである、イシューをエージェントに割り当てる場合を見てみましょう。
- あなたが Web UI で割り当てをクリックします。ブラウザが Multica サーバーへ HTTP リクエストを送ります。
- サーバーがそのイシューの担当者をエージェントに設定し、同時にタスクキューに状態
queuedの実行タスクを作成します。 - あなたのマシンにあるデーモンが、次のポーリング(3 秒以内)でタスクを取得します。タスクの状態が
dispatchedに変わります。 - デーモンがローカルに隔離された作業ディレクトリを作成し、該当する AI コーディングツールを呼び出します。タスクの状態が
runningに変わります。 - AI がローカルでコードを書き、テストを実行し、コメントをサーバーへ投稿します。
- 実行が終了します。デーモンが結果(成功 / 失敗)をサーバーに報告し、タスクの状態が
completedまたはfailedに変わります。あなたは Web UI で進捗の更新をリアルタイムに(WebSocket を通じて)確認します。
詳しい動作の仕組みは、デーモンとランタイムおよびタスクを参照してください。
エージェントを動かす 4 つの方法
「イシューの割り当て」だけではありません。Multica にはコラボレーションのスタイルごとに 1 つずつ、4 つのトリガーがあります。
| 方法 | 一般的なシナリオ | ドキュメント |
|---|---|---|
| イシューの割り当て | 最も一般的な方法。イシューをエージェントに割り当てると、自分で作業を始めます | イシューの割り当て |
| コメントでエージェントを @メンション | 「これちょっと見てくれる?」— 担当者や状態を変えず、コメント 1 つで実行を開始します | エージェントのメンション |
| ダイレクトチャット | イシューに紐づかない独立した会話 — 質問したり、イシューの下書きを作らせたりします | チャット |
| オートパイロット(スケジュール) | 常時の指示 — 「毎週月曜の朝にスタンドアップのまとめをして」のようなもの | オートパイロット |
ランタイム: どこで実行され、ツールは何個か
ランタイムとは「デーモン × 1 つの AI コーディングツール」の組み合わせです。あるマシンのデーモンに Claude Code と Codex の両方がインストールされており、2 つのワークスペースに参加している場合、Multica は 4 つの独立したランタイム(ワークスペース 2 個 × ツール 2 個)を登録します。
現在はローカルデーモンのランタイムモデルのみがサポートされています。クラウドランタイム(自分のマシンを起動しておく必要がない方式)は近日提供予定で、現在はウェイトリストの登録のみを受け付けています。ダウンロードページでお申し込みください。
次のステップ
- Cloud Quickstart — 5 分で Multica Cloud に接続する
- Self-Host Quickstart — 自前のバックエンドを実行する
- デーモンとランタイム — アーキテクチャが依存する構成要素を深掘りする